仙人、川口さん
妙なる畑の見学会。
2/19に書いた記事、妙なるめぐりのなかでの川口由一さんの畑見学に行ってきた。
くもり、ときどきぱらぱら雨の中、お昼ごはんも忘れるくらいきらきらした見学会やった。
川口さんは40年前から不耕起、不施肥の自然農を行なっているひと。
この木の下にちらちら見えている、浅い色の葉っぱ。
これは秋にばらまいた、葉物のやさいたち。
駅の待ち合わせ。
ちいさな駅なのに、たくさん人がいて驚き。
しかも県外から、愛知県やったり関東の方からも来ていた。
そんな中、仙人が自転車に乗ってやってきた。
川口さん。
ギラギラもしてなくて、押し付けがましくもなくて、厳しくもなくて、自然体でほぼ妖精かな。
やっぱり関西人なので、おもしろいねぇ。
わたしは奈良のひとのツッコミがすきや。
なんか独特。うまいこと言うわ〜となるのは大概奈良のひとやったりする。
ゆる〜〜っと畑までの道をみんなで移動。
そして畑に着いて、驚いた。
美しい。
すべて自然のものから作られている、やさいを助ける工夫に目を奪われた。
多くの畑で使っている豆のネット。
川口さんはそれを縄と稲わらで作っていた。
実えんどうを挟むようにねぎが植わっている。
枯れたピーマン、なすの木を残しているのはヒヨドリ避けのため。
さあこれはなんでしょう?
草わらやんってなるけど、これも植わっているのです。
草をかき分け、土の見えたところにスイカの種をまきます。
ここは手前にねぎ、
そして奥にあるのがお手製の霜除け。
下には春菊が植わっています。
耕していないのに、にんじんも大根もできる。
土がやわらかい。
田んぼの片隅にはれんこんとクワイが植えてある。
いまは収穫してしまってなにもないけどね。
これはどうするの?
このやさいが上手くできないけど、どうしたらいい?
質問が飛び交い、ほんとうに愉しい時間を過ごせた。
帰ってきてからまとめたけれど、これはどうなの?と、新たな疑問がちらほら出てきた。
きぬこさんが、川口さんの畑を歩く姿、まるで畑を踏んでないように軽やかに歩く。と言っていたその姿を見られて、納得した。
すべてのものに敬意を感じた。
書いているいまも川口さんに会いたくなってきたな〜。
なんやろう、タオルみたいな感じ。
怒られるかな…笑
あったかくて、やさしくて、包んでくれる感じ。
見学会の後の写真のスライド上映、その後の質疑応答。
終わりの時間はご自由に。
残念ながら、今回は行けなかったのやけれど、終電を逃してしまう時間までみんなでお話したりもするそう。
次は最後までいてお話をもっと聞きたい。
ひとつ気づいたことは、聞いても聞いても、やっぱり実際に自分の手でやってみないとなにも始まらないし、わからないということ。
〇〇式、〇〇方とやり方がある訳じゃないと言っていた。
その土地、その年の天候によってやり方は変わってくる。
だから実践あるのみ。
そして方法だけじゃなくて、それを超えた、生き方そのものも学べる。
それが川口さんや。
と自らも自然農をやっている方が言っていた。
また会える日を楽しみに。
こちらがこの見学会の詳細(?)
奇数月(1月は除く)の11:10に駅に集合。
予約はなし。