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2016ねんの今日、6月1日
どきどき、不安と浮き足立つ
でも固く決めた肚で、旅支度の済んだ部屋にいた。
一度も行ったことのない場所へスーツケースひとつで向かう。
なにもしらない、なにもわからない。
だいすきで、わたしのほとんどすべてだったねこと離れてまでした決断。
大阪から高知のしまんとへ明日わたしは向かうんや。
不安がぶり返す、ぎらぎらとした決意でそれを上書きする。
そんなふうにしてわたしは家を出発した。
気づけば5年。
ここに来られたことは奇跡で、感謝。
抱えている課題はね、いまもまだあんまり変わらないけれど
でも、私を責めずに、いいよいいよって許せるようになったよ。
そうなれたことがいまはなによりも誇らしい。
いつかこの話をおばあちゃんになったら、ちいさい子に話すかな?
まだ見ぬ、ちいさい友だちに感謝を
美しい夕暮れの田んぼは、ご近所さんの親切とともに・・